芽吹き屋について

良い原料を大切に。

どんなに技術を駆使しても、素材の質を超えることはできません。当然といえば当然ですが、おいしいお菓子をつくるためには、よい原料が必要です。でも、その「当然」が簡単ではありません。 生地の原料はおおむね「米」と「水」。餡やタレも とてもシンプルです。ひとくち食べれば素材の良し悪しを直接感じます。そのため、妥協はできません。私たちの目の届く範囲の素材を使うこと、産地と生産者とのよい関係を保つこと。よい素材を確保するためにできることは、なんでもしてきました。 私たちの食文化は、農業という営みから生まれます。私たちが食べることをやめない限り、第一次産業は常に大切にしなければなりません。ものづくりを通じて、地域の、そして国内の第一次産業を守り、繋ぐこと。それが、「芽吹き屋」の願いです。

こだわりの原材料

  • うるち米

    岩手産米をはじめとして、厳選した良質な国内産米を使っています。国産を名乗ることを目的とした増量目的の粗悪米は使いません。

  • もち米

    芽吹き屋が拠点を置く岩手県紫波町は、もっちりした食感と伸びのよさに定評のある「ヒメノモチ」の一大産地。芽吹き屋のもちのおいしさを支える大切な材料です。

  • 道明寺粉

    道明寺粉とは、一度蒸したもち米を乾燥させ、粗く粉砕したもの。自社で加工をした無着色の道明寺粉を使っているため、本来の色合いを楽しめます。

  • 雑穀

    ヒエ・アワ・キビ・ハト麦など、岩手県で古くから栽培され受け継がれてきた雑穀も「芽吹き屋」にとっての大切な原料です。

  • 黒ひら豆

    岩手県南部、遠野市を中心に栽培されている黒ひら豆は、雁喰豆とも呼ばれます。作付けが減り続け今では希少な豆ですが、私たちの黒豆塩大福にはこれが欠かせません。

  • 桜葉

    道明寺や桜もちには欠かせない桜葉は、葉脈が細かく口当たりが良い伊豆大島桜の葉を使っています。クエン酸やミョーバンを使用しない、塩だけで漬けた桜葉です。

  • 柏葉

    収穫後に塩蔵した天然の柏の葉を水(または湯)にさらして塩抜きし、香りを引き出すために蒸して使います。この柏の葉でもちを包む作業は今でも手作業。

  • 小豆

    一般的な小豆と比べて粒が大きく、豆皮が薄く柔らかいため、餡にした際に食感を損ねることがない岩手県産の大納言を中心に、北海道産の小豆も使っています。

  • くるみ

    芳しい香りや小気味よい歯ごたえだけでなく、味わいにコクを重ねてもくれる、くるみ。くるみを使った調理法や郷土料理が数多くある岩手県の伝統を、芽吹き屋でも大切にしています。

  • よもぎ

    よもぎの若芽の部分のみを使います。新鮮なうちに蒸したよもぎの若芽を、ふんだんに使うことで、よもぎもちの香りがとても芳醇になるのです。

一度冷凍するという製法を開発

和菓子を冷凍してお届けする最大の理由は、古来から家庭でつくり継がれてきた和菓子を、できたての状態でお届けできるから。 保存料などの添加物を使うノウハウはまったく持ち合わせていませんが、もちや団子を冷解凍してもおいしさを保つことのできる製粉技術には自信があります。 私たちの冷凍和菓子は、コシと歯切れのよさとのバランスや、シルキーな舌触りなど、食感もまたお楽しみいただけることでしょう。解凍したあと自然の道理にしたがって徐々に固くなってゆく本来の和菓子の姿が、そこにはあります。 良い素材と正しい製法を用い、添加物等の副素材に頼らず素材の調和によって美味しさを生み出すことは、どんなことがあっても崩れない基本姿勢です。

こだわった原料を製粉、丁寧に仕上げます。

素材と食感をそのままに、皆様へお届けします。

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